制作裏話 その@ 『The First Cry』
とにかく最初のアルバム、音源という事もあり、レコーディングからマスタリングまではじめての体験でもう自分でもよく訳が
分かっていなかったという(笑)そんなこともあったな、と思えるんですが、出来栄えは自分ではそんなに悪くはないと思って
しまうのは単なる自己満足なんでしょう(笑)。
収録曲の順番は・・実はそんなには悩んでいない。まあ・・前半と後半で盛り上がり所を作って、間に静かな(落ち着いた)曲を
挟むという、ありきたりなパターンで考えた結果ですな(笑)サウンド自体は、制作陣におまかせしていた部分もあったし、早く
音源を出したい・・という焦り?もあったのかな・・・。やや粗い気がする。
でも、歌については昔のシロウトの歌い方に比べれば良くなっていると思うんです。しかしながら今(2013年)思うと、まだまだ
だなぁ、と思う。当時僕は、本拠地である福岡には住んでいなかった事もあり、歌録りは確か2日で終わらせてしまった記憶が
ある。という事は一日あたり6曲くらいを歌って、コーラスも入れて・・・良くやるよ(笑) ただ、初めての音源化という事もあって、
出来た当初はかなり自分でも喜んでいたんですよね。その分思い入れのある歌ばかりが収録してあります。
これからも大切にしたい曲ばかりです。
各曲の解説・作曲時の逸話など
1.『Tiny angel』
この曲を書いたのは2003年ぐらいです。 「tiny」は「小さな」という意味です(知ってたらごめんね)。けして氷室 京介の「ANGEL」をパクったわけではないぞ(笑)
当時から自分がアルバムを出すことをおぼろげに夢見ていて、アルバムの1曲目はどんな感じの曲がいいかな〜とか考えていました。この曲はまさにその為に
生まれたような曲で、最初のコーラス部分からほぼ原曲通りにレコーディングしています。アルバムの曲順決めも迷いなくこの曲を1曲目に決めました。
歌詞も作曲当時のまま。ラブソングではあるけれど、大切な人っていうのは、なにも恋人に限った事ではなくて、親であったり、応援してくれるみんなであったり...
そんな感謝の気持ちが歌詞に出せて良かったと思います。照れくさいけどね(笑)。苦労したのは、やっぱり最初の部分のコーラス。歌のハモリで始まるっていうのは
なかなか自分でも良く思いついたもんだ(笑)そのコーラス部分と、ギターソロがかなり長いおかげで、曲としては8分もの大作とになりましたが、2012年リリースの
シングル『視界』では、再録バージョンとして短くし、リニューアルしました。
2.『Dreamer』
夢を追いかける者の歌、ですね。なんと安易なタイトルでしょう(笑)。タイトルを変えようか悩みましたが、やっぱり「Dreamer」しかない、という結論に達し、
この誰でも思いつきそうなタイトルになりました(苦)。歌詞の中の「いつも強がってばかりで〜」の部分は、実はずっと前からメロディーと共に案として浮かんでは
いたものの、それに続くサビのメロディが思いつかず、干されていたフレーズだったんです。サビの「どんなに〜」という歌メロが天から降ってきたのが2008年ぐらい。
それに前述の干されていた部分がうまく繋がるんじゃないかと、半ば強引に繋げてみたらうまくまとまりました(笑)。僕の作曲はこういう行き当たりばったりが多い
です(泣)。ギターソロも実は勢いで作ったりします(汗)。しかし、この曲のギターソロは結構あれこれ試行錯誤して作った記憶があります。それが制作陣のすばらしい
アレンジで、今の形になったわけです。こういうストレートなロックがFLAYREの醍醐味かなと自画自賛(笑)My spaceやmuzieで試聴も出来ます。
ここまで長い文章を読んだあなた、試聴してくださいね(笑)。
3.『Innocent Rosebud』
この曲は同じ1STアルバムjの中に入っている「Dreamer」と同じ時期に作った曲です。「Innocent」は「純粋な、無邪気な」、「Rosebud」は「薔薇のつぼみ」という
意味です(けして知ったかぶりしているわけではないぞ)。イントロのギターのフレーズが浮かんできて、その時のインスピレーションがすごくて、のめり込む
ようにあっという間に2時間ぐらいで曲はできた覚えがあります。でも歌詞はなかなかうまい事思いつかず、作っては直し、直しては作り、で一か月ぐらいかかった
曲です。この歌詞の中の薔薇は、夢であったり、愛であったり、聞く人によって自由に想像してもらえればいいかと思いますね。「Dreamer」を作る少し前、
結構バラードとか、ゆるいミドルテンポの曲ばかりが出来ていた時期があり、そろそろゴリゴリのロックサウンドの曲でも書きたいなぁ、と思い、いろいろとカッコいい
イントロを頭の中で模索していた結果として、生まれた曲ですね。歌詞は「Rosebud」という言葉が何故か浮かんで来ていて、それをタイトルに書こう、という事で
作りだしたんですけど....まあうまくまとめる事が出来て良かったです。こういう短いけどパンチのある曲がアルバムに入ってると、ええスパイスになるやろ、と
自画自賛する俺を誰か詰ってくれ(笑)。
4.『Kissing Memory』
直訳すると、「キスしてる記憶」。うわぁ、くさっ!(笑)自分でも良くこんな歌詞思いついたもんだ、と我ながら不思議に思う今日この頃。皆さんいかが
お過ごしですか(笑)。
まぁ、フラれ男の未練タラタラソング、です(爆笑)。イントロのギターの歪みが、フラれ男のやさぐれ感をうまく表現しています(笑)。こういうバラードなのに、
ギターのディストーション(歪み)をかなり利かせた曲,作りたかったんでしょうね、当時の俺は(笑) 曲は結構ややこしいコードを使っているので、結構作るのには
時間を要しました。歌詞も結構苦労した記憶があります。しかし、サビの歌詞は当初、うまくメロディーに合わせられるかな?と悩みながら作ったんですが、
最終的には強引に合わせました(笑)この歌詞のように、男は未練タラタラなのに、女は結構ドライだったりする事、ありますよね(笑)。
女性のみなさん、もう少し男には優しくしてね(笑)。
別に俺の実体験に基づいて作ったわけではないぞ。あしからず。単にドラマの見過ぎって事にしておいてくれ(笑)。この曲、最初はアルバムの後半にもって
こようとしていたんですが、後半にこんな凹む曲を持ってきたら、後味悪いかな〜とか思いまして、どうせ凹むんなら、早い段階で!!
ということで4曲目になりました(笑)。
5.『So sensitive -losing you-』
この曲は、2006年ぐらいに作ったやつです。私の楽曲はこの曲以前と以後に分かれると言っても良い、ターニングポイントになった曲、とでも言っておこう。
この曲以前の楽曲は、ほとんど簡単な、単純なコード進行で作っていたんですが、ちょうどこの曲を作る頃は、音楽理論を勉強していた時期で、覚えたての
理論を曲にフィードバックしたくてしょうがない時期であったと記憶しています。まあそんなに大それた理論を掲げている曲でもないんだけど(笑)。この曲以降、
普通のコードを使うのが気持ち悪いという変な病気にかかっている俺。たぶん一生直らないですね、この病気(笑)。
一部のコアな音楽オタクの方(失礼)の為に書いとくと、この曲のイントロの最初の部分は、いわゆるクリシエというやつを使っています。このフレーズを思い
ついた時、俺って天才かも?と思ってしまいました。街で見かけたら俺の事殴っていいよ(笑)。
ともあれ、この曲の歌詞は切ないです。失恋中の人が聞いたら、相当凹むこと間違いなし(泣)。アルバムの一曲前の「Kissing Memory」から続けて聞いたら
もう涙が止まらないでしょう(号泣)。そして、次の曲の「Smile again」で救われるわけです。それが俺の作戦です(ニヤリ)。あ、いかん、企業秘密を言うてもうた。
今のは忘れてくれ(笑)。
6.『Smile again』
この曲で再び気分を上げてもらおうと、アルバムの中間に持ってきた曲です。この曲は確か、2007年の元旦に作りだした曲ですね。年末カウントダウンって
やつは、なぜか俺の心をハイにするぜ(笑)。そう、年が明けるとともに、今年もいい曲書くぞ!と何故かテンションが上がった俺。景気づけに一発曲作りするぜ!
というわけわからんノリで作りだした曲です(笑)。結局その夜(1月1日)はコード進行ぐらいしか出来なかったけど(笑)。Smile againという曲のタイトルだけは、
出来た曲からイメージをしていたけど、そのタイトルから想像を広げていって、歌詞は意外と早く完成致しました。もう一度笑ってほしいのは、大切な人であり、
自分自身でもあり、この曲を聴いてくれるすべての人でもあるわけです。またうまいこと言うたな、俺。
イントロの部分のギターは、ユニゾン(違う音を重ねるやつね)を使っていますが、これも、初の試みでうまく出来るかわからなかったけど、やってみたら以外と
うまい事言ったので良かった。このユニゾンがこの曲のメインテーマになっていて、変なテンションで作り始めたけど、こんないい仕上がりになって、嬉しいぜ(笑)。
この曲も muzie(ミュージ―)で試聴する事が出来ますんで是非聞いてみて下さい。そんな他のホームページまで飛んで試聴すんのめんどくせぇよ、という方は
CD買ってね(笑)。
7.『Shake the world』
リリック(詞)の大元は、実は中学生くらい?サビ明けの『変わらない〜』って部分は元々ネタとしてあったんですね。イントロのギターリフから曲の原型が出来た
のは・・2003年くらいじゃなかろうか(うろ覚え)。ギターのリフに詩を乗せて歌うのは結構苦労した感があり、メロディーラインを何回も試行錯誤したような覚えは
あるんですが・・実際は2〜3回やって、『これでええか』というアバウトな感じで作ったんだと思う(笑)サビの歌詞はその場での思いつきです。で、サビ明けの
部分は個人的にかなり気に入っている部分ですね。この曲は、曲が先に出来て、そこになんかいい歌詞はないかなぁ〜と昔のネタ帳(作詞帳)を見ていたらたまたま
目にとまったのが、先述の中学生くらいになにげなく書いていた詩だった訳です。
アルバムの後半の構成を考える上で、再びノリノリの曲を持ってきたんですが、サビまでの一気に駆け抜けるような疾走感、ギターソロの後のテンポダウンが
うまくまとまって良いぞ。この曲が出来た時、やっぱり自己陶酔したね(笑)。
8.『No limit love』
この曲は、う〜ん2005年くらいに作りました。前の「Shake The World」と同様、歌からスタートするパターンのやつですが、漠然と歌から入る曲はどんな感じが
いいかなといろいろ思考をめぐらせながらギターをペコペコ弾いていたら、オープニングのフレーズが出てきたので、「これはいけるな」という事で作っていった曲。
最初のサビが終わってからギターソロに入る前のギターのアルペジオだけになる部分、これがこの曲の味噌ですな。本人も一番気にいっている部分ですが、
うまい事アレンジ出来て良かった。ギターソロは当初もっと緩やかな感じだったんですが、制作陣の悪ノリで弾きまくっている(笑)。作曲は、タイトルの
「No limit love」から想像を広げていって作りました。ああ、コレは確かどっかのパスタ屋で晩飯食いながら作ったやつや(笑)。一人でパスタ食いながら紙に
向かって唸りながら歌詞を書いている俺。店員の目にはどう映ったんでしょうね(笑)。 この曲は今回の1STアルバムの中でも1.2を争うキーの高さで、
歌うのは最初すげえしんどかった(泣)。歌い始めから高けぇんだもん。誰だよ、作ったやつ(笑)!メロディーラインはすごく気に入っています。理想的サビです。
それにしても、このタイトルは何故浮かんできたのか・・・自分でもよくわかりません(笑)
9.『堕天使のワルツ』
1STアルバム唯一の日本語タイトル曲。この曲は2006年くらいの作曲だな。確か○○自動車道を車で移動中に浮かんできたメロディーですね。俺の場合、
結構車で移動中にふとメロディーが浮かんでくる事は多いんですが、車降りる時は大抵忘れてる(笑)。あれれ?ええメロディー浮かんでたのにな、どんなん
やったっけ?というパターン(笑)。しか〜し、この曲は運良く忘れずに家に持ち帰った事でこの世に生を受けました(笑)。メインテーマであるクリーンギターによる
アンサンブルは、非常に耳に残りやすい(覚えやすい?)メロディーとなっている...と思うんだけど、どうかな?家に持ち帰って、頭の中で鳴っているメロディーを
再現するのっていつも苦労するんですよ。俺、絶対音感無いし(笑)。その分うまく再現できるとやっぱ嬉しいもんです。詩については、あまり深く考えずに、
成り行きで作りましたが、実はメロディーが浮かんだ時に詩も一緒に浮かんでいたので、サクっと完成。んで、一度できたらもうほとんど変えない。
っていうか変えるのめんどくさい(笑)。いやいや、変える余地が無いほど完成度が高かった、という事にしとくか(笑)。
これ読むと何か俺が不真面目で適当に曲作ってるみたいに思えるな(笑)。けしてそんな事は無いから。この曲は、レーベルの方(というか俺の先生)のお気に
入りの曲らしく・・・今でも絶賛されているんですね〜。嬉しい限りです。曲は少し長いけど(笑)
10.『Believer in the loneliness』
この曲は、実は僕が生まれて初めて作曲した曲です。大元の原曲は中学3年生の時に作ったんですが、その当時の原曲はもう酷いもんですよ(笑)。
なんせ当時は録音機器といったらオヤジに買ってもらったラジカセ!しかもマイクなんて持っていないから、生演奏の弾き語りをそのままラジカセで録音しただけ(泣)。
メロディーラインもグダグダ、演奏もグダグダ(笑)。今もそのテープは自宅の押し入れの奥深くに封印されていますが、とても聞く気にはなりません(笑)。
でも、やっぱり生まれて初めて作曲した曲には変わりないので、MTRを購入して曲作りをやり始めた時からいつか再録音というかちゃんとした形でやり直し
したいな、と思ってはいました。んで意を決して作り直し始めたのは5年前くらいです。 コード進行を変え、サビの歌詞を変え、メロディーラインを作り直し、
出来あがった時には全く別の曲になっていた(笑)。でも、この曲を作りなおした事で、自分の作曲能力の向上とギターの腕の向上を体感出来たので、
またまた自己陶酔(笑)。
中学生の時に書いた詩でもこうやってちゃんと曲にするととても中学生の詩とは思えませんね。まあサビは現役バリバリの大人の俺が作っているんだけど。
なんだかかわいそうな女の子の詩になっていますが、サビの部分で救われていますね。これでサビまでかわいそうな感じになってたら悲惨すぎる(笑)。
将来、自分に娘が出来て、落ち込んでいたらこの曲を歌ってあげたい、な〜んてクサイ事を考えている自分がもう本当にどうしようもない(爆笑)。
11.『Runner's High』
「The First Cry」のラストを締めくくる曲は、この曲しかない!というくらい締めにふさわしい、前向きな一曲であると自負してます。この曲の誕生は2003年。
1曲目の「tiny angel」と同じ時期に作った曲ですが、歌詞はいたく気に入っています。当然、歌詞は作った当時のまま、全く変えていません。
もうだいぶ前の作品になるので、歌詞が先に出来たのか、曲が先だったかも覚えてませんが(笑)。覚えているのは、当初この曲のタイトルは歌詞の中の
一節を使い、「Horizon(地平線)」だったという事。しかし、曲が出来た後音楽雑誌を何気に見ていたら、同じタイトルの曲をラルク○ンシエルのH○DEがソロで
出していた(笑)。よって、良く考えた末今のタイトルに変更したんですが、数年前またしてもどこかのバンドがこの「Runner's High」というタイトルで曲をリリース
していた(笑)。でもこれ以上のタイトルが思い浮かばなかったので、もうええか、ということでこのタイトルに決めた(笑)。絶対に俺の「Runner's
High」の方がええ
曲や!というやけくそな気持ちもあったけどね(笑)。このランナーズ・ハイという状態は、自分も実は高校生の時に長距離ランナー(部活動ね)だったので、
良くわかります。何だか足が軽くて、どこまでも走れるような気持ちになれるんだよね。経験者は語る(笑)。まあ、中盤では凹む感じの暗めの曲もあるけど、
最後にこの曲を持ってくる事で、アルバム全体としては前向きな感じの、聞いてて救われるような、そんなアルバムになったんじゃないかな〜、と思います。
総括!!(というほど大した企画でもないんだが)
1stアルバムという事で、不安な気持ちもありつつ、ドキドキしながら作っていましたね。アルバムのジャケットなんかは、もう白地にタイトルとFLAYREロゴのみ
という、シンプルで一見手抜きのようにも見えるジャケットになっておりますが(笑)実際手を抜いた訳ではありません。多分(笑)でも、FLAYREのタイトルロゴは
結構悩んだんですよ・・・字体をゴシック体にするか、明朝体にするかとか、そういう悩みですけどね(笑)レコーディングは最初の説明でもあったようにサクサクと
終わらせてしまったんですが、うまく歌えているか?不安な気持ちは不思議とありませんでした・・・今思えば、自分でもピッチのズレとか、ビフラートとかあんまり
気にしていなかったからかもしれませんが(T_T) ただ、やっぱり歌のレッスンありきのレコーディングだった事もあり、歌は曲を作り始めた頃に比べるとかなり
うまく歌えてはいると思います。それでも、今現在の自分の歌い方と比べるとまだまだ・・という感触は否めないですが。よって今後ちょくちょくこの1STアルバムの
曲をリニューアルしてシングルとかにぶっこむ事もあるかと思いますが・・・大目に見てよね(笑)
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