制作裏話そのA 『The Sean of a Bright』

 
  2010年にリリースされた、2NDアルバムです。前作よりも曲のバリエーションも増え、収録曲も12曲と
 なっており、尚且つプロモーション映像特典付き・・と、かなり気合の入った作品になっています。プロモーション映像の
 撮影なんて、くそ寒い中、海での撮影だったんですよ。自分よりも、撮影してくれた方の労力に感謝したいですね。
 サウンドの方は、前回よりもかなりベースの音が大きくなっています。レコーディングは結構時間かかりました。
 ちょっとスタッフの変更等あって、2回録る事になったんですが、2回目なんて例によって福岡に住んでなかったもんで、
 確か1日で歌録り終わらしてしまったという伝説の作品(笑) いろいろと思い入れの深い作品です。このアルバムから
 シングル『Waterlily』も同時発売しました。Waterlily・・・PVを録った曲で、初のYouTubeにも映像アップしております。






各曲の解説、逸話など

1.『Alive』

 2ndアルバムの制作にあたり、当然ながら前回よりもいいものにするという意気込みは大いにあったわけですが、この曲は王道のバラードになっています。
歌詞はかなり前(10代の頃?)に作っていたやつですが、メロディーラインを作っていく中で余計な部分を削ったり、加えたりという作業がなんだか楽しかったり
します。サビのメロディーは曲を作った当初は非常にキーが高く、これ本当に歌えるのか?と参った時期もありましたが(笑)、練習を重ねた結果今では
普通に歌えるようになりました。やれやれ(笑)。半音下げようかと思った事もありましたが、それをやっちゃうと何だか負けのような気がしてな(笑)。この曲も
なんだかんだでやや長めの曲となりましたが、それはひとえにサビ自体が長いから。メロディーラインはなかなか苦労しましたが、うまくまとまって良かった。
 1STアルバムの1曲目はすぐ決まりました(決まっていた)が、今回の2ndは1曲目を何にするか結構悩みました。こいつが1曲目に来た理由は、イントロが
アルバムのオープニングっぽいから...という事はナイショにしておこう(笑)

2.『Lonewolf』

 この曲は、イントロのフレーズから順序良く作っていきました。作ったのは多分29歳くらいの時だったかと思います。Aメロの英語詩は、タイトルのLone wolf
からイメージを膨らませて作っていきました。多分、イントロからサビまでを一気に作り、その後に間奏を作るのには少し時間が掛かったと思います。サビに
入る時にマイナーからいきなりメジャーキーにするのは、意表を突きたかったからです。ここでも変な事をしたがる癖が出てしまいました(笑)この曲はイントロ
からAメロくらいまでのメロディーはほとんど頭の中で出来上がっていました。いわゆる『降りて』きたんでしょうね。何故急に英語詩を入れたかったのか?
それは当時の俺にしかわからん(笑)。しかし、この曲が出来た事で英語詩の歌も作れるようになったしなぁ。(まだアルバムには収録してないが...いずれ)
 ギターのフレーズは、とにかく『格好いい』にこだわって作りました。ベースソロも入れたし、急にメジャーキーに転調するし、新しい試みをいろいろと取り入れた曲
でもあります。自分でも驚くくらい、歌詞と曲がピタッとはまりましたねー(と、また自己満足してみる 笑)

3.『Maybe alone』

 この曲はですね...すごい思い入れのある曲なんだけど、実は歌詞は中学生の頃に、しかも学校で作った覚えがあるなぁ。何してんねん、俺(笑)。
しかもその当時作った詩をつづったノートをいまだに持っている俺って...ひょっとして、暗い?(笑)タイトルも『alone』だし(笑) 曲を作ったのは2007年くらい
ですかね。まず歌詞ありきで、またまた強引に(笑)コードをあてはめていった結果、サビではありえない転調を実現させてしまいました(笑)。
まあ最初にイントロのベースから入るフレーズを思いついた、というかベースで始まる曲を作りたかったんだよね。今回のアルバムは結構ベースのフレージング
にもこだわりました。Aメロのメロディーは非常に音程が低い。んでもってサビは異様に音程が高い(笑)。とても歌い手泣かせの曲に仕上がりました(笑)。
何曲か続けてキーの高い歌を歌った後にこの曲をやると、Aメロが歌えない(笑)。まあそんなこんなで、中学生の頃の俺もびっくりな曲が作れたんじゃないかと、
またまた自己満足ですわ(笑)。

4.『Slow Love』

 ブルース・ロックっていうのは今までなかった要素ですね。この曲はそういう曲にしようと思い立って作り始めたので、歌詞は後付けです。実はコテコテの
ブルースはあんまり好きじゃないんですけど、ところどころにブルースっぽいニュアンスをつめこんだ曲はありじゃないかと思い、試行錯誤して作りました。
お決まりパターンのフレーズで始まる曲ではありますが、結果的にはブルースっぽさと、FLAYREらしさをうまくミックスできたんではないかと思います。アルバムの
中でもこの曲は異色に感じるかもしれませんが(笑)特にギターソロなんかは、制作段階でうまくブルースっぽくなって良く出来てると、制作スタッフの皆に感謝
です。歌詞はラブソングですが、サビの『歩くような速さで〜』っていうところ、どっかで聞いたことあるようなないような(笑)なんだったかなぁ。

5.『Words』

 いつか作りたいとは思っていましたが、ついにやってしまいました、女言葉の歌(笑)!我ながらよく作ったもんだと思います(笑)。これは歌詞と曲を同時に
作りました。まあ、弾き語りみたいな感じで作っていったんですが。特にサビは非常に泣かせる感じの歌詞とメロディーラインが表現できたんではないかと。
 まあ、所詮僕は男ですし、女心なんてわかりゃ苦労しませんが(笑)、一応、女性の目線での歌詞にトライしてみました。いつも映画やドラマのセリフばっかり
言って、自分の本心を語らない男に、女はもどかしさを感じながらも離れられないでいるわけです。その女の心も知らず、男は別に言葉にしなくても、俺の気持ち
はわかってんだろ、といわんばかりに、女を軽くあしらってしまうわけです。この曲を歌い終わった後、女は愛想をつかして男の元を去って行ったかどうかは定か
ではない(笑)。
 ...とまあ、こんな妄想を膨らまして作った曲がこれです(笑)。コード進行はいたってオーソドックスですが、チョイ役の6thとか、9thくん、M7th(メジャーセブンス)
さんは登場しますけどね(わからないヒトゴメンナサイ...)
 アルバム中盤はなんか、スローテンポな曲を持ってきたいということでこの曲をチョイスしましたが...前作に比べてやっぱり暗い感じの曲が多いなあ(笑)。

6.『moment』

 なんだか照れくさい歌詞だな(笑)。この曲は、確か...25歳くらいの時?に作ったやつですね。バラードなんだけど、バラードっていうほど壮大なテーマでは
無く、明日にはお別れしてしまう運命にある男の未練タラタラな感じを歌った曲です(笑)。しかし、こういうのって非常に切ないですよね。
 この曲作った時の俺は...別に彼女と別れたばかりとかそういう状態では全く無かったですけど(笑)昔作った曲っていろいろとアレンジを加える事が多いん
ですけど、この曲は全くいじる必要なし。出来た時のままです。本当は1STアルバムに入れても良かったんだけど、この曲まで入れるとバラードだらけになっちゃう
って事で、2NDアルバムにて日の目を見ることになったんですが、僕自身はすごく好きな楽曲です。コード進行なんかは、さすがに音楽理論が皆無の頃の僕が
作っただけあって、特にBメロからサビに行くとこなんて歌いにくいのなんの(笑)。まあでも、それもひっくるめてFLAYREの個性の良く出た曲なんではないでしょうか。
ちなみに演奏は超簡単(笑)。あ、あんまり言うと俺の評価が.×○ひょhがおえわあがらええおほごあj(←バカ)

7.『Pain of love』

 かなり昔に作った曲ですな。多分25、6歳の頃じゃないかなぁ。この曲はまさに『空から降ってきた』という表現がふさわしい、あっという間に作った覚えがある
ようなないような(笑)。イントロから歪み系ギター音に合わせて歌いだして始まるっているのをなんかやりたかったんだと思うけど。サビのメロディーは、なんか
お決まりパターンなんだけども、ありそうでない感じのメロディーですかね...自分では良くわからんが、このフレーズは結構気に入ってます。この曲も『moment』と
同様、1STに入れようかどうか悩んだ曲でありましたが、やはり『別れ』の曲って事で1STには入れませんでした。しかし今回のアルバムもまた中盤に別れの歌と
いうか、悲しい歌を持ってきてしまいましたね(笑)。でも、この曲は別れの歌ではあるんだけど、前向きな歌詞になってるんでまあ、いいんじゃない?(開き直り 笑)
 曲のラストはまた歪みギターに合わせて歌っているんだけども、最後のテンポダウンの所はレコーディングでも苦労しました。サビのコーラスはぴたりとはまって
良かったんではないかと思います。とにかく無事レコーディング出来て良かったです。
 シングルを出すにあたって、カップリング曲をこいつにしたのは、サビのメロディーが覚えやすくて親しみやすい感じだからですね。

8.『めぐりあい』

 疾走感のある曲です。またそういう曲を作りたい、という気持ちでギターを持ったら、イントロのフレーズが出来上がりました。歌詞は曲が出来てから考えていった
ような気がします。なんせ作ったのは...26くらいの時だから覚えてねぇや(笑)。2NDアルバムの曲は、結構昔の曲も入れてますが、ほぼ歌詞もメロディーも
いじってません。最初に作った時の感動がそれだけ強かったのでしょう。ラストの『光の中へ〜』という所、初めてテンポダウン(っていうのかな?要は遅くなってる
所)を試みたんですけど、面白いくらいにイメージ通りに出来たので、最高だぜ!(笑)
 歌詞は中盤に来てまた前向きな歌詞、というか明るい感じの曲を持ってきています。曲順選びって結構悩むんだよね〜。それと、また出た日本語タイトル!(笑)
今後も割合は少ないが、日本語タイトルの曲は出てきます。だから何?と言われればそれまでだが(笑)ギターソロの前にドラムソロというか、激しくやっていますが..
これは曲を作る段階で単なる思い付きで入れました(笑)

9.『Waterlily』

 FLAYRE初のシングルカット曲になります。この曲はですね...多分30歳くらいのときに作ったんですが、こいつもいわゆる『降りて』きたんですが、いまだに
何故『Waterlily』というタイトルが浮かんできたのか不思議(笑)。タイトルは歌詞の中にも出てくる睡蓮の事ですが、このタイトルから歌詞は想像を膨らませて
作っていきました。割とサクッと出来ましたねぇ。それまで、メジャーキーの曲ばっか作ってたんで、そろそろマイナーキーの曲でも作るか〜と妄想していた時期
でしたんで、よもやこんな切ない曲が出来ようとは思わなかったな(笑)。サビでは、初のライトハンドを弾いております。最初はごまかしごまかしやってみたん
だけど(笑)、うまくまとまってよかったぜ(汗)。歌詞もこれまでにない、シンプルだけど心に響くようなヤツが一発かませたんじゃないかと恍惚の表情にふける俺が
またいい感じ...なのか(笑)?いや、たぶんキモい(笑)
 ラストのサビでは、またメロディー間に英語詩を入れたりして、うまくまとまったんじゃないでしょうか。最後、ささやくような『I want you』という声が入っていますが、
あれは曲に入り込まないと日常生活じゃとても言えんな(笑)。それを言う時、たぶん恍惚の表情になっているだろう俺がまたまたキモいわ(爆)。でもこの曲、
プロモーション映像も撮ったんですが、映像スタッフの皆さんにも結構好評だったみたいで、撮影に行く途中この『Waterlily』を聴きながら移動していたという話を
聞きました。照れますが、嬉しいです(^−^)

10.『Deep inside in your eyes』

 タイトルは直訳すれば、”君の瞳の奥深くにあるもの”ってところかな。2NDアルバムの収録曲の中で一番作った時期が新しい曲です。作った当初は、
実はあんまりいい手ごたえではなかったんだけどね。制作スタッフの方と収録曲の打ち合わせをする中で、これ、いいんじゃない?って話になって。で、
俺もそうかなぁ?とかいいつつだんだんその気になって来て、んじゃ、入れよっか〜って事になりました。乗りやすいタイプだな、俺は(笑)。
 曲に関しては、コード進行を先に作って、それにリリックを乗せていったんだけど、Bメロからサビの部分への持っていき方、そしてサビでの盛り上がり方が結構
好きですね(自画自賛 笑)←あんまりいい手ごたえじゃないとか言っといて良く言うわ(笑)。歌詞の内容は、そのまんまですが...ようは中々気持ちを伝え
きれないチキン野郎の歌って事ですね。あ、俺の事か?(笑)いやいや、そんな恋愛してねーなぁ(笑)

11.『Starlight in the night』

 この曲、原曲は中学生の頃に作ったヤツで、メロディーもリズムもあったもんじゃない(笑)。で、やはり俺の昔の曲いじり魂に火がついて、モーレツ(死語?)
にインスピレーションを働かせて無理やり生まれ変わらした曲です。1STアルバムに、『Believer in the loneliness』という生まれて初めて作曲した曲を生まれ
変わらせて収録したヤツがありますが、この曲もその頃に作った曲ではあったんですが、生まれ変わらせる方法が思いつかん程ひどい出来だった(笑)。
 よってこの曲、要は完全に今の俺が作った新曲と言った方が早いかもしれない...中学時代の原曲から引き継いだのはタイトルとサビの英語部分だけ(笑)。
歌詞も完全に別物、コード進行も180°変わってる(苦笑)。歌詞は、今まであまり使った事ない言い回しを意識しました。〜言っちやうからね、とか、あんまり
飾らない言葉を心がけたつもり...なんだけどやっぱクサイなぁ(笑)。後は、やっぱ買ったばかりのエレアコを使いたかったんで、こういう曲になったんだろうな、
多分。個人的には、弾き語りしてもいい曲になるんじゃないかなと思うんですけど。

12.『Here from the loneliness』

 2NDアルバムの最後の曲は、なんだかんだで結構長い曲になりました(歌詞が)。まあ、この曲は26才くらいのときに作った曲なんですけど...多分、最後の
英語詩をやりたかったんでしょう、当時の俺が(笑)。アルバムの選曲は、とりあえずこの曲を最後に持ってくる事は決めてました。まあ、英語詩の最後が今回の
アルバムタイトルって事もあるけど、まあ、次につながるような詩になっている(個人的に)んで、これでいこうと思いました。英語詩は、ひょっとしたら文法が
間違って...いや、何でもないっす(笑)。まあ要約すると、お前はもういなくなってしまったけど、それでも俺はここからまた歩きださなければいけないんだ。
だからもう振り返らずに、輝ける景色を見に歩き出そう...という感じの、なんだかもの悲しいけど前向きな意味合いですね。26の時に作ったにしては良く
出来てる(笑)。だから今回のレコーディングにあたって、特に歌詞も曲も変えてません。最後の英語詩の文法以外(笑)。苦労したのは、ギターソロ明けの
部分の、サビの手前・・・歌いだしのタイミングがなかなか難しかったんですけど・・今思えばクリックを入れながらレコーディングすれば何て事はなかったと思う
んだが(笑) あとは、英語の発音・・・うまくやったつもりではあるんだけど・・まあ、本人が納得してんだからまあいいか(笑)

まとめ

 全体的に、1STアルバムよりも楽曲のクオリティは上がっていると自負しています。いろんなバリエーションの曲を揃えて、なかなか聞きごたえのあるものに
なったんではないかと。ただし、ボーカルについては・・・??ちょっと急ピッチでやりすぎた感が否めない。もう少しじっくりと時間をかけても良かったのでは?
と思ってしまうんだな。どうせそんなに売れねーし(笑) まあ、売る為にやってるんじゃないと綺麗事を言うつもりはさらさらないですが、1STが初めてのレコー
ディングで結構慎重にやったのに対して、2NDはやや走り過ぎ?!って印象があります。ジャケットも相変わらず無地だしな(笑)まあ、そんな反省点を踏まえて
この後の作品についてはかなり1曲に時間をかける事になったんですがね(T_T) ともあれ、『Waterlily』についてはかなり満足のいく楽曲になっています。
楽曲に上も下もないんだが、満足度で言ってこの曲を超える曲を作れるかどうかが今後の課題ですかね。


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